Yohoo!のトップニュースにアニサキスによる食中毒患者が急増とありました。
アニサキスは最近よく耳にする言葉ですよね。
でもいまいちアニサキスが分からないという方も多いのではないでしょうか?
そこで一度簡単にアニサキスによる食中毒とは何なのか、予防にはどうすればいいのか調べてみましょう。

そこで一度簡単にアニサキスによる食中毒とは何なのか、予防にはどうすればいいのか調べてみましょう。
アニサキスとは何?
アニサキスとは回虫(寄生虫)の一種です。
正式には回虫目アニサキス科アニサキス属に属する線虫のことです。
長さ2~3cm 、幅は0.5~1mmくらいで、白色の少し太い糸のように見えます。
元々は海産動物に寄生する寄生虫であります。
主に青魚(サバやアジ等)やイカ等の魚介類の内臓に幼虫として寄生しており、その魚介類を経口摂取することで人間に感染します。
アニサキスによる症状
アニサキスを体内に入れてしまっても、体内で成虫になることはありません。
しかし生きたまま体内に入った場合、胃や腸などの内壁に噛みつき貫通することがあり、その場合は穿孔性腹膜炎や寄生虫性肉芽腫を発症することもあります。
食後数時間のうちに激しい腹痛、嘔吐が始まり、その痛みは激痛であり緊急回復が必要な場合があるほどです。
アニサキスの治療
胃内部の規制の場合、開腹手術や胃カメラを用いてアニサキスを取り除く方法があります。
画期的な治療薬等は存在せず、物理的な方法が一般的となっています。
またアニサキスによるアレルギー反応を起こした場合、死に至る危険性もあるため注意が必要です。
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アニサキスの予防法
アニサキス食中毒はアニサキスを生きたまま体内に摂取した場合に起こります。
したがってアニサキスを宿している可能性のある魚介類を摂取する場合には加熱、または-20度で24時間以上冷凍したものだけを摂取することで防ぐことができます。
具体的には60℃で1分以上の熱処理、-20℃以下で24時間以上の冷凍でアニサキスは生存できませんので、これを守ることが必要となります。
ただし、アニサキスのアレルギーを持っている場合、アニサキスが死んでいてもアレルギー反応を起こす可能性がありますので注意が必要です。
まとめ
アニサキスによる食中毒は、2017年に入り南海キャンディーズの山里亮太さん、女芸人の渡辺直美さんがアニサキスで緊急入院しています。
また過去には森繁久彌さんがアニサキスで緊急入院していますね。
2007年から10年間で患者数が20倍に増えているとありますが、これはアニサキス食中毒の届け出が必要とされたために増えていると考えられます。
以前より魚介類の流通が発達し、どこででも生食できる状況になっていますので、個々で注意する必要があるでしょう。
なぜならばイカ、サバ、ハマチ等には100%に近い割合で存在していますので、食べるときには生で食べないようにしましょうね。
よく言われている予防法として
・よく噛む
・薬味に付ける
と言われていますが、アニサキスは人の歯では嚙み切れないし、薬味(ショウガ、ワサビ、ニンニク)でも死にません。

サバもハマチもイカもとても美味しいですが、生食で食べるときには十分注意していきましょうね。